自分を担保するもの

なぜだかここ2ヶ月くらい、よく思い出す人がいて。 予備校で一緒だった女の子。すっごく繊細な絵を描く子だった。鉛筆画は、遠くからでも繊細で儚くて、でもそのオーラの強さゆえに奇妙な存在感を放っていた。寄って見てみれば特段すごいテクニックが使われ…

苦い夜

仲違いしたまま、もう二度と絶対にその人に会えなくなるの、どんな気分なんだろう。 私はまだその状況に直面したことがないけれど、おそらくその状況がもたらすのに似た感情を持つ相手がいて、それは大学生の頃亡くなった祖父なんだけど。 私の臆病さ、怠惰…

夜の空気に乗って伝わる音

お父さんの「わははは」と快活に笑う声。子どもの高い跳ねるような笑い声。 食器が触れてカチャカチャという音。 どこか近所の、家庭のワンシーンの風景が漏れ聞こえてくる。 こういう音を聴くと、なぜに切なくなるんでしょう? 自分の境遇とは無関係に、無…

すっっごくくだらないこと書かずにおけないこと

くだらなさすぎて、書かなきゃいいのにでもどこかに記さずにはおけなくて、けどついったーに書くのもくだらなさすぎるし、かといって日記に書くだけだと物足りない、誰かの目に触れる可能性があってほしい、そんなくだらないことを今日ここに書き付けておく…

愛を向ける量

昨日は金曜日かつ映画の日だったので、欲張って2本続けて映画を観たら、私のキャパ越えをしたらしく(また2本目は隣の観客が集中力を散らせる系だったために)、内容についてまったく覚えていない。 映画は1日1本まで! なので、その帰り道のことを忘れ…

中心にはいたくない

雨男/雨女、晴れ男/晴れ女という言葉には昔から「?」って漠然と違和感が浮かんでいた。 「俺・私って雨女だから〜」って言葉にはなんだかイラっとすることがある。 この表現のどこにそういったものを感じるのか考えたことはなかったんだけど、ちょっとわ…

方向音痴がつくる空白の時間

今日は話題の映画を観に行こうとバイクで出かけたものの、生来のツイてなさと方向音痴が最大限発揮され、上映開始時間ぴったりに目指していた駐輪場にやっとこさ着き、でもそこから映画館までは徒歩で10分はある距離だったため、諦めてすごすごと家へ帰っ…

身体との距離

お腹がぐるぐるしてきて、ん〜くだしそう……と思っていると本当にちゃんとくだして、トイレの中で便座に座りながらその一連の流れをなんだか妙に面白く感じた。 体の兆候と結果が、ちゃんと通じてるのが頼もしいというか、不思議と好ましく思った。 まあ、た…

大友克洋GENGA展 と ポロック展

ハッ!ネガティブなこと書いてたらなんか心配げな広告挟まれてる!いやん こないだ、大友克洋とポロックの展示を観に行きました。 ちゃんと感想練ってからいんた〜ねっとに載せようと思っていたのだけど、もう記憶も薄れてきているので放流してしまいます。 …

孤独の果てには

一昨年の夏、心身の均衡を崩していた時期に読んだ、アリソン・スミスの短編 "スペシャリスト" に出てくる孤独を抱えた女の中に在るブリザードの描写が、そのときの私とぴったり合わさっていて印象的だった。 何をする気にもなれなくて、一日中ソファに寝そべ…

消えたさ

プライドが高いわりに行動力も実力も才能も足りていないので、なんかすべてが「面倒くさい」っていう感情に繋がる。逃避である。 これは不思議と覚えてるんだけど、小学…2年生くらいのときに、学校の廊下を一人で歩いていてふと「なんで私は私なんだ?」と…

『エリ・エリ・レマサバクタニ』を観たよ!

少し前に。 「芸術」のなかでは、絵は停滞し、閉じ込めて存在し続ける感じで、映画は時間と共に流れるものではあるけど、過ぎても低音がずっと底で流れ続けてるようなイメージ。 いっぽうで音楽は、絵や映画と違って一瞬一瞬が蒸発、昇華してゆくような印象…

バイクの

キックスタートがかからなくて 踏み抜き続けた右足が いつまでも痛い いつかは、一発でブルン!ってかっこよくかけられるようになりたいな。

映画『空気人形』を観たよ!

みんなそれぞれの孤独があって、埋められない空っぽさに少しずつ歪みを抱えながら生きている。 彼女だけでなく、みんな何かの代替品なの。けど代用品でも誰かの風になりうる。 風はいつまでもそこに留まって満たし続けることは叶わないけど、循環する。誰か…

取り残された朝

学生時代の長期休みは、毎日毎日夜更かしして、朝日がうっすら気配を見せだした頃眠ることが多かった。 なんとなく人恋しくて、聴くでもなく小さな音で夜中ラジオをつけっぱなしにしているんだけど、日曜なんかは他の日と違ってラジオは朝までやってくれなく…

太刀打ちできないノスタルジック

永遠に続くと思ってた、あの怠惰で平坦で堕落しきった夏休みみたいな日々がふと思い出されて、腹と胸をわしづかみにされた。 ぎゅううっと、懐かしさはなぜあんなに心臓を絞るのだ。 遠いところまで来てしてしまったしもう戻れない。なんか泣きそう。

大きな樹へ寄りかかれずとも

各々の考え方、感じ方、どういった基準で「他者」と判断するのか、「他者」に対してどういう姿勢をとるのか、 そういったことが日本では、昨年から見えやすく、かつ見えざるをえない状況になってきた。 持っている知識や感性に、以前はとっても共感して尊敬…

引き寄せられる視線、に引き寄せられる

リアル、作品中問わず、「他者の、好意を持っている相手へふと投げられる視線」を見るのが好きだ。 片想いをしている子が、傍らにいる想い人へ無意識に巡らせてしまう様、 あの目に宿る憧れ、親しみ、切なさ。 同じ空間にいて、同じ時間を過ごしている今、 …

毎日のなかで思ったこと 感じたこと を無軌道に ぽろぽろと書き落としていこうと思います