大友克洋GENGA展 と ポロック展
ハッ!ネガティブなこと書いてたらなんか心配げな広告挟まれてる!いやん
ちゃんと感想練ってからいんた〜ねっとに載せようと思っていたのだけど、もう記憶も薄れてきているので放流してしまいます。
大友克洋GENGA 展
かっこいい。迷いがない。あるべき線をあるべきところにすすすと引いてるような印象。
ものが粉々になって、その欠片が宙に投げ出されて浮いてる瞬間のひとつひとつ。かっこいい。”崩壊”の瞬間を切り取る美しさ、快感。
間近で見てもどんな風に描いたらあんなになるのかわからない。ひとコマひとコマちょうかっこよくて書き込んでて、それなのにあれが何ページも続くってどんなだよ!漫画ってすごい。
あと、絵の緻密さとか余白のかっこよさだけじゃなくて、ニヤってするような感性もすき。すっと差し出されるジョーク感覚っていうか。
漫画家や作家が自分の作業場を描いた絵ってすごくおもしろく見入ってしまう。
金田の真っ赤なバイクに乗ることも、童夢のズン壁に張り付くこともできて満足。ただ、お客さんが写真撮影のためにずら〜っと並んでるのでゆっくりバイクの細部とか楽しんでる暇はなかった。
ポロック展
私の知っているポロックらしい、ポロックポロックした絵が意外に少なく、ポロックの全体が見られておもしろかった。(ポロックとたくさん口に出して言うと、その語感のよさにもっと言いたくなってしまうポロック)
彼のルーツにネイティブアメリカンがあるのは全く知らなかった。ただただ、アメリカの前衛芸術のスターという印象しかなかった。
ネイティブアメリカンらしい、土着っぽい色彩に、装飾的な記号や仮面。平面。
ポロックの絵としてよく知っているドリッピングやポーリングによる線が画面いっぱいを覆うあの絵、混沌として荒々しいようで無音を感じるあれ、お酒に酔っているとき、目を一瞬つむった際、ああいう絵の感覚が起こる気がする。情報が飛び回って脳のなかでちかちかするけど、妙に無音な感じ。さすが酒浸りのポロック。
でも、繊細で色んな線が絡まり合って、シーンっていう無空間の感じ、ネイティブアメリカンの宇宙観とも通じてる気がする。
初期の絵も、死ぬ前の黒一色の書道みたいな絵も、線がかっこいいんだよな〜。
かっこいい展示ふたつだった。