愛を向ける量

昨日は金曜日かつ映画の日だったので、欲張って2本続けて映画を観たら、私のキャパ越えをしたらしく(また2本目は隣の観客が集中力を散らせる系だったために)、内容についてまったく覚えていない。

映画は1日1本まで!

 

なので、その帰り道のことを忘れぬよう書いておこう。

週末、休みが控える金曜23時の新宿駅は、明日のことも考えなくてよいという弛緩と解放感に満ちた酔っぱらいどもでみっちみち。ざわめきのなかで、連続の映画帰りで疲れたしらふの私もなんとなく楽しげな気分になった。

ふと目に入った、前を歩く黒いTシャツとジーンズの若そうな男。

Tシャツから伸びる腕が真っ赤で、首も見れば同様に真っ赤。

恐らく酔っぱらっているんだろう。

「愛いやつ」と微笑ましく思った。

そうしてその後ろ姿だけで一瞬でこう、他者に対して愛情を向けたい欲みたいなものが満たされてしまった。その後とかに続かない。

だから私はだめなんだなあ…と後からしみじみ思ったので、備忘録。

「愛されたい欲」と一緒に「愛したい欲」ってあると思うけど、自分の場合、きっと愛したい欲のMAX値がすごく低くって、冷たくて自己中な人間だなあとよく感じる。