2013-01-01から1年間の記事一覧

映画『クロニクル』/ 目ぇかっぴらけ!デコ助野郎!

先日映画『クロニクル』を観ました! 最近の映画のなかでは比較的スリムな上映時間のなかで、物語のジャンプのしかたがちょうどよく、「視点」の行き来によって生まれる緊迫感やリズムが楽しい作品だった。 主人公はいじめられっこの軟弱系気弱男子。病気の…

哀しみ変換機

やみくもに哀しい気分のとき、とてもきれいな文章を読むと、普段の何倍にもそれが沁みて、「あー世界は美しいなあ」とか、「その世界の美しさを感じ取って文章にできる人の美しさ、愛おしさ!」って思って、ますます哀しいような、切ないような気持がして、…

一瞬で除湿剤は水になる 日曜午後6時半の湿ったため息を吸って

週末がもうすぐ終わるなあって感じる初段階の時間だと思うんだよね。ちょうどサザエさんのOP時間。 さらに言うなら、明日は9月に入ってから初めての平日だから、学生さんだと今日が夏休み最後の日なのかな?って思うと、全国の学生さんの気持ちに勝手に同調…

月の光浴びても自転車が飛ぶことはない 前カゴには憂鬱が乗ってる

風邪をひいている。せっかくの夏休みなのに。今年はどこにも行ってない。 風邪をひいたとき独特の、甘いような、気怠い味が口と鼻じゅうに広がって、熱でぼんやりする頭で伸び縮みする時間を横になって過ごす。 そうして眠っているようで、眠っていないよう…

『風立ちぬ』を観たぜ!

昨日、ジブリ新作の『風立ちぬ』を観てきました。 抜けるように青い空とそこに浮かぶ白い雲、夏休みのひとときを切り取ったようなそんなモチーフを感じると、私はいつもなんだかきゅっと切なくなる。 本作も、青い空、白い雲、吹き抜ける風といったイメージ…

寝言が聞きたくて(セルフ盗聴)

親知らず抜いて一ヶ月。今はもうガンガンに顎を開けられます。 ただし親知らず跡地はまだぽっかり穴を開けているので、モノが挟まる挟まる。抜いたはずの親知らず部分に、私親知らずですよ?みたいな顔して食べ物が埋まってる。 さて、先日友人と旅行へ行っ…

にっくき親知らず

親知らずを抜いてから1週間が経った。気が向いたのでちょっと記録しておこうと思う。 歯の痛みが気になっていたので、虫歯と予測して受診したところ、恐らく虫歯ではなく成長した親知らずが他の歯を圧迫しているためだろうと言われ、確かに歯並びが昔よりも…

読書のフェス ー巨大な脳内体験

先週、読書のフェスへ行ってきました。 様々な分野の創り手が、野外にて朗読し、読書という行為を他者と共に体験するというイベント。 どんなイベントか掴みきれず、本当に楽しいかしら、でもフェスって言われると何でも楽しめちゃう気がしちゃうから楽しい…

書かれも出されもしない手紙

気持ちがぐっちゃりしてるとき、むしょうに会いたくなる人がいる。 その人(達)に私が何を求めているのか、自分でもあんまり判然としておらず、不思議に思う。 関係の近しさとか、気が合うとか、そういうことでもなくて、別にたいして仲も良くなかったけど…

ありがたい口元の陰影

円空展を観てきました。 17世紀に修験者として諸国を巡って、行く先々の村に仏像を残したそうな。 一生のうちに12万体掘る!と決めた円空さんの仏像は、今も5000体以上残っているらしい。 今回の展示で見られた仏像たちは、ほとんどが両手で持ち上げられ…

このみじめさはフィクションだ!と叫びたい

先日高校の同窓会に行ってきました。 直前まで行くのやめるか迷ってたんだけど、まあ行ってよかったと思った。一次会までは。 なにごとにおいても、切り上げどきを間違えて後悔することが私は多い。 ふわふわした気持ちで、流されるままに参加した二次会によ…

飛び去る未来 いつかあったキラキラ

ミランダ・ジュライ監督・脚本・主演の『ザ・フューチャー』を先日観ました。 30代の半ばを過ぎた、付き合って4年目のカップルのお話。初めっから胸にきりきりきました。 このカップルは、何者にもなれなかった私たち、なのです。 「もっと賢くなりたかった…

シャルダン展

シャルダン展を見ました。1/6の最終日。美術館の展示最終日は混むから、もっと早く行こう行こうと思いつつ毎回最終日。 通勤路にシャルダン展のポスター、『木いちごの籠』が貼られてから、その絵のなんとも言えぬ佇まいに惹かれて行こうと思っていた。 …